【中国書画作家特集・第5回】現代市場で注目される作家5名と査定実例をご紹介

中国書画の世界では、歴史的巨匠だけでなく、近現代の作家たちにも高い市場評価がついています。本日は、近年の美術市場で注目される作家5名をご紹介し、当店の査定実例とともに解説いたします。

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1. 于右任（ううじん／Yu Youren, 1879–1964）

特徴と評価：

・中国近代書法の重鎮。特に草書で知られる
・情熱的な筆致と力強い構成で人気
・政治家としての顔も持ち、作品に歴史的重みがある

成功事例（愛知県春日井市）

旧蔵の書巻が于右任の草書作品と判明。幅広の紙に渾身の草書が展開されており、60万円での高額査定となりました。

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2. 呉作人（ごさくじん／Wu Zuoren, 1908–1997）

特徴と評価：

・写実性と装飾性を兼ねた動物画で著名
・特にパンダや駱駝などの墨彩画が人気
・国際的にも評価され、中国国家画院の元学長

成功事例（岐阜県可児市）

パンダを描いた墨彩画が持ち込まれ、状態・落款・画風すべて一致。真作と判定され、135万円でご成約いただきました。

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3. 王雪涛（おうせっとう／Wang Xuetao, 1903–1982）

特徴と評価：

・花鳥画の名手。可憐な色彩と繊細な筆遣いが特徴
・清朝末から民国期にかけて活躍
・手紙や詩とともに描かれた作品が評価される

成功事例（三重県四日市市）

蔵整理で出てきた短冊形式の花鳥画が王雪涛と判明。保存状態も良好で、58万円にてご成約いただきました。

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4. 銭松嵒（せんしょうがん／Qian Songyan, 1899–1985）

特徴と評価：

・江蘇派の代表的山水画家
・重厚な山水と大胆な構図が高評価
・晩年の墨と朱を融合させた作風が人気

成功事例（静岡県沼津市）

額装された山水画が持ち込まれ、鑑定の結果「錦繍江山図」の一点と判明。真作で、180万円にてのご成約となりました。

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5. 李苦禅（りくぜん／Li Kuchan, 1899–1983）

特徴と評価：

・斬新な構図と墨の大胆な使い方が特徴
・特に鷹や松などのモチーフに定評あり
・張大千や呉昌碩の影響を受けた強烈な個性の持ち主

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【まとめ】

中国書画の世界では、時代を問わず作家の個性や時代背景が市場価値を大きく左右します。今回ご紹介した作家たちも、今後さらに注目される可能性が高い存在です。
「価値があるか分からない」「読めないけど気になる」そんなご相談も大歓迎です。
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