香木の偽物の見分け方|沈香や伽羅を安心して売却するために - 名古屋市の骨董品買取専門店

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2025/09/15骨董品買取BLOG

香木の偽物の見分け方|沈香や伽羅を安心して売却するために

香木の偽物の見分け方|沈香や伽羅を安心して売却するために

香木は、古来より貴族や武士の間で愛用され、香道や茶道、さらには仏事に欠かせない存在でした。中でも沈香や伽羅は、数百年を経てもなお価値が衰えず、美術品や骨董品と同じように高額で取引されています。しかし、その人気の高さゆえに市場には「偽物」や「代用品」が数多く流通しており、一般の方が見分けることは難しい場合が少なくありません。
本記事では、香木の偽物を見分けるための具体的なポイントと、実際の買取現場での事例をご紹介いたします。

なぜ香木の偽物が出回るのか

沈香や伽羅は、産地や質によっては1グラムあたり数千円以上で取引されることもある希少品です。特に伽羅は最高級とされ、その価値は金以上と言われることもあります。
このような高額取引を背景に、以下のような偽物が出回っています。

  • 樹脂を人工的に染み込ませた木材
  • 香料を塗布して香りを強調した偽物
  • 安価な沈香を伽羅と称して販売するケース

これらは一見すると本物と区別がつきにくいため、経験豊富な鑑定士による判断が必要になります。

本物と偽物を見分けるポイント

1. 香りの深みと変化

本物の香木は、焚いたときに複雑で奥行きのある香りを放ちます。伽羅の場合は「甘味・苦味・辛味・酸味・塩味」の五味が感じられるとされ、時間とともに香りが変化していくのが特徴です。偽物は単調で、鼻につくような香りが長く残ることが多いです。

2. 重さと質感

沈香や伽羅は樹脂を多く含むため、同じ大きさの木材と比べてずっしりと重みがあります。逆に偽物は軽く、触ったときに乾いた印象を受けやすいのが特徴です。

3. 煙の様子

本物の香木を焚いた場合、煙は白く薄く立ちのぼり、すっと消えていきます。一方で偽物や香料を染み込ませたものは、煙が濃く、焦げ臭さが残る傾向があります。

4. 切断面の油分

香木を切った断面を見ると、内部に樹脂が含まれており、光を当てると油分がきらめくように見えます。この樹脂こそが香りの源であり、本物の証です。偽物にはこの油分がなく、切断面が乾燥しているのが一般的です。

実際の買取事例|名古屋市のお客様からのご依頼

名古屋市中区にお住まいのお客様から「祖父の遺品整理で出てきた木片が伽羅ではないか」とのご相談をいただきました。
拝見したところ、大ぶりの木片が数本と小片がいくつかありました。見た目は黒みが強く、重みもあったため一見伽羅のように思われましたが、実際に鑑定を進めてみると沈香の一種であることが判明しました。
しかし香りは非常に良好で、質の高い沈香としての価値が十分に認められました。その結果、お客様のご期待以上の高額査定につながり、「伽羅でなかったとしても、こんなに評価されるとは思わなかった」と大変喜んでいただけました。

香木を高く売るためのコツ

香木をできるだけ高く売却するには、以下の点を押さえることが大切です。

  • 付属品を一緒に査定に出す:購入時の木箱や書付、証明書があれば必ず添える
  • 現状のまま保存する:無理に切ったり焚いたりせず、そのままの状態で持ち込む
  • 香道具や仏具とまとめて依頼する:セット査定によって評価が上がる場合もある

東海エリアで香木の買取なら当店へ

当店では、愛知・岐阜・三重・静岡を中心に香木の出張買取を承っております。特に沈香や伽羅は専門知識が必要な品目であり、一般的なリサイクルショップでは正確に評価されにくい場合があります。当店では経験豊富な鑑定士が香りや質をしっかりと確認し、適正な査定を行っております。

「これは本物かどうか分からない」「価値があるのか知りたい」という方でも、査定は無料で承ります。偽物かどうか不安なお品も、ぜひ一度お持ち込みください。ご自宅までの出張査定も可能です。

まとめ

香木はその希少性と香りの豊かさから、今なお高い価値を持つ貴重品です。しかし、偽物や代用品も数多く出回っているため、本物との違いを知っておくことが大切です。
香り・重さ・煙の質・切断面の油分などをチェックすれば、ある程度の見分けは可能ですが、最終的には専門家の鑑定を受けるのが安心です。
大切な香木をより高く、より安心して売却されたい方は、ぜひ当店までお気軽にご相談ください。

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